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ご挨拶
この度、富士見市に「みんなの測定所・ふじみーる」が「未来の福島こども基金」と「DAYS放射能測定器支援募金」様のご協力の下に開設いたしました。放射能の被害から、子ども達や大人の健康、地域の安全な環境を守るために計測していきたいと思います。皆さまのご利用をお待ち申し上げます。
設立の目的
福島原発事故から、もう1年半以上が過ぎました。市民の皆さんは原発事故は過去のもののように思っていないでしょうか。国は原発から20Km圏内への帰還も勧めています。しかし実際には、原発からは今も大量の放射性物質が、空にも海にも放出され続けています。安全に廃炉にするのに何十年かかるか分からない状態です。
放射性物質の危険性は、チェルノブイリ事故や、広島・長崎の原爆被害から学べば分かります。チェルノブイリでは、事故から26年たった今でも先天障害や後遺障害に大勢の人たちが苦しんでいます。広島・長崎では67年たっても20万人を超える人たちが原爆症に認定されています。私たちは、子ども達や私たち自身の健康を守る為にも、この事実に目を向けなければいけないのではないでしょうか。
食品や身の回りの土壌の放射能汚染も心配です。意図的と思える産地偽装が明らかになり、産地だけでは安心して食べられない環境になっています。企業や行政の測定結果は、測定下限値が高すぎて信頼できません。また、富士見市の通学路の歩道上からも「路傍の土」と言われるような8000Bq/Kgの土が見つかっています。風が吹けばマスクもしない子供たちが、放射性物質の混ざった土ぼこりを吸い込んでしまいます。子ども達の内部被ばくが心配されます。そのような状況から、私たち自身が放射能から身を守るためには、自らが測定できる環境が必要と考えました。それが「みんなの測定所・ふじみーる」の設立に繋がりました。
食べ物を選ぶことで内部被ばくのリスクを下げることは可能です。「ふじみーる」で計測した結果が、みなさんの内部被ばく防護の基準作りに役立てればと思います。
子ども達が、これから80年も、90年も先に、放射能の被害で病気にならずに、人間としての寿命をまっとうできることや、大人ができる限り子どもと長く寄り添っていけることを願ってやみません。
そのために、精一杯測定していきます。皆さまのご支援、ご協力をお願い致します。
みんなの測定所 ふじみーる 代表:石田照美