26573-1(2017年5月)「64・65 海水 濃縮 1965→805g 採取地 茨城県 波崎海水浴場(茨城県神栖市日川)」
26573-1(2017年5月)「64・65 海水 濃縮 1965→805g 採取地 茨城県 波崎海水浴場(茨城県神栖市日川)」
65000秒測定。検体重量、805g。
セシウム合計、検出下限値以下。
検出下限値(濃縮前換算)、
Cs-134、0.27 Bq/kg。 Cs-137、0.30 Bq/kg。
<コメント>「茨城県 波崎海水浴場」から採取した海水を測定しました。約2Lから0.8Lまでホットプレートで加熱濃縮しました。
海水の測定は、初めてです。今回の海水は、2倍に濃縮しましたが極薄い黄色?のような色になりました。
念のため、2回測定しました。測定結果は同じでした。僅かにスペクトルに変化がありましたが、誤差の範囲内でした。
濃縮によって「検出下限値」は、Cs-137=0.3Bq/kg程度に下がりました。
この海水には、検出下限値以上のセシウムは含まれていません。
ただ、福島原発から膨大な放射性物質が漏れ出している以上、セシウム以外の放射性核種は微量でも含まれていると考えて間違いないと思います。
測定温度 90℃ 加熱時間 6時間 消費電力1.5kw
*参考資料 こちらの「測定結果の見方」もご覧下さい。
*ソフトの解析は、1回目の測定結果です。
「ふじみーる」で測定出来るのは、ガンマー線だけです。アルファー線やベータ線は測定出来ません。安全性は、他の情報も御参考になさって、総合的にご判断して下さい。
1回目の測定結果
2回目の測定結果
ソフトの解析結果です。測定者が測定結果を見る時に良く参考にします。
<見方>赤の縦線(Cs-137のピークの位置)と、上が斜め右肩下がりになった赤い四角形の一番上に、斜線(黒)が引いてあります。この斜線と赤い四角形の上部の隙間があれば、セシウムは含まれてい無い可能性が高いです。特に赤い縦線下の隙間が大きいと安心です。
今回の場合は、Cs-137が検出下限値以上含まれている可能性は低いです。
65000秒測定時のセシウムが検出される領域のグラフ。
下の赤い波線がバックグラウンド(測定器に何も入れないで測定した状態)
上の黒い波線が測定時の状態。
真ん中の緑の縦線がCs-137の検出を判断する目安。
黒波線が緑縦線の所で上に盛り上がっていなければ(今回の場合は、ほぼ平行)検出下限値以上のセシウムが含まれている可能性は低いです。
K-40(カリウム)の検出される領域です。測定時に温度変化があると「山」が左右にずれます。また、測定器の検知部分の湿度が高い時もずれます。今回の温度変化は、24.8℃
セシウムからカリウムの領域グラフです。