22845(2016年2月)「再測定 桜花塩漬(通常品)国産(桜の花)17.02.01(有)野村商店 静岡県沼津市」
22845(2016年2月)「再測定 桜花塩漬(通常品)国産(桜の花)17.02.01(有)野村商店 静岡県沼津市」
65000秒測定。検体重量、1006g。
セシウム合計、検出下限値以下。
検出下限値、 Cs-134、0.53 Bq/kg。 Cs-137、0.59 Bq/kg。
<コメント>珍しい物の測定です。「桜花塩漬」、お菓子作りに使う様です。大阪のお菓子屋さん「餅匠しづく」様よりご依頼頂きました。
検出下限値以下でした。
以下に、詳細な測定結果を載せました。宜しかったら、ご覧下さい。
*参考資料 こちらの「測定結果の見方」もご覧下さい。
測定結果1 上の結果と大体同じですが、K-40の右側のスペクトルをを省略しています。グラフが拡大されて少し見やすくなります。
予備知識=赤線(バックグラウンド=測定器に何も入れにで測定した状態)黒線(測定器に検体を入れて測定した状態)
真ん中の緑の線3本に膨らみが無ければセシウムが含まれている可能性は低くなります。右側のK-40(カリウム)は、少し黒線が赤線よりも膨らんでいますのでカリウムは含まれています。K-40は、天然の放射性物質で人体に影響はありません。
測定結果2 セシウム(左3本の緑縦線)とカリウム(右側の緑縦線)の領域を拡大しました。
測定結果3 セシウムの領域だけ拡大。3本の真ん中の緑線がCs-137(セシウム137)両側の緑線がCs-134(セシウム134)
Cs-137が検出されないとCs-134は絶対に検出されないので、一番初めに、Cs-137が検出されていないか見ます。黒線の膨らみが出ていないので、Cs-137はセシウムが含まれていたとしても「検出下限値以下」なのが分かります。また、検出下限値以下のセシウムが含まれている場合は、「放射能濃度欄」にはなにも表示されなくても、「膨らみ」が見られる場合があります。こう言う場合は、再測定したりゲルマ測定に出したりします。
今回の場合は、Cs-137の付近に「微妙な膨らみ」が見られないので、検出下限値以下も低そうです。
参考結果 ご参考のために、セシウム137が0.6Bq/kg検出された結果もご覧下さい。18758-2「岩手県奥州市前沢区_ひとめぼれ_玄米_2014年産」のスペクトル
上のスペクトルと比べてみて下さい。赤線と黒線の間に膨らみが見られます。ゲルマ測定で、セシウム137だけ検出されました。
セシウム137=0.6±0.2Bq/kg
測定結果4 K-40(カリウム)の領域を拡大しました。カリウムは殆どの食品などに含まれるため、「35.8Bq/kg」ほど検出されました。
K-40の領域を確認するのは、「安定した測定状態」を見るためです。赤線と黒線の「山の一番高い部分=ピーク」が緑の縦線で貫かれています。
「ピーク位置のずれ」が少ないと「測定時の温度変化」が少ない事の証明になります。その結果「検出数値」の信頼性も増します。
「ピークずれ」の原因として一番大きいのは、バックグランド取得時と測定時の温度変化だと思います。ふじみーるでは、ご指摘を頂きまして「デジタルサーモ」を導入致しました。現状の温度変化は、「24.3±0.5℃」以内に抑えています。
「桜花漬」1kg。この状な状態で届きました。どこかで嗅いだような匂い・・・。思い出しました。桜餅の香です。
マリネリに入れています。
全部入りました。まだ少し上部が空いていますので後100g位は入りそうでした。この状態で18時間測定しました。